ぴ〜教授のショートサスペンス あなたはこのfinalに耐えられるか!
■ 女優-1('02/10/26) ■ 女優-7('02/12/15) ■ 究極玩具-4('03/2/3) ■ 女優-2('02/10/30) ■ 女優-8('02/12/16) ■ 究極玩具-5('03/2/22) ■ 女優-3('02/11/3) ■ 4人の男('03/1/22) ■ 究極玩具-6('03/2/28) ■ 女優-4('02/11/10) ■ 究極玩具-1('03/1/27) ■ 女優-5('02/11/16) ■ 究極玩具-2('03/1/30) ■ 女優-6('02/11/26) ■ 究極玩具-3('03/2/1) |
|
■ 究極玩具−6
俺は、何もかも終ったと思った。Topに立った、達成感がしばらく至福の時を与えていた。
「あなた、おもしろかった?」「えぇ、なにが?」
「知らないと思ってるの?あなたがもぐらたたきに夢中になってることぐらい分かってるのよ」
「そうか、知っていたのか。おもしろいぞ、俺が教えるから、お前もやってみろよ。ほら、俺のリング、虹色
だろう。これは、100000000人の内のTop10の印で、その頂点に立ったんだ。」
「へぇ、じゃ今晩しましょうか?」何を言ってるのか、分からなかった。
「まさか、あいつもするのか。もぐらたたき」
彼女は中指を俺に近づけて見せた。そこにはリングがついていた。透明なリングである。
「透明なリング?そんなリングがあるのか」
「これはね、普段わからないでしょ。見えないから。神の域のリングなのよ。そう、あなたの到達した
その上に、まだ神の域、Godlandがあるのよ。そこに行くには、私を倒さないとね。」
「ということは、レインボーリングの位置は、Godlandへ挑戦できる地位ということか。」
「私はその、Godlandのゲートキーパー。というより、私達がまちにまったストレス解消の時がやってきた
ということね。私達、奥様連中がこのもぐらたたきゲームを購入すると、私達用のメニューが提供されるのよ。
あなたと対戦した人の中に、奥さんはいなかったでしょ。男性か、独身女性、子供達だったはずよ。
独身女性達は特に、あなたが早く上位にいけるよう協力してくれたはずよ。」
メイさんは私にもぐらたたきを紹介してくれた人だし、Kumiさんは私の旧友なのよ。」
「よく、飲みこめなかった。」
「じゃ、するわよ。ゲームはあなたに選択権はない。それは、料理」
「料理?そんなメニューはないぞ。」「これは、Godlandのゲームメニューですもの」
俺は、完璧に負けた。普段から料理どころか、家事もしたことがない。
それ以来俺は、家の家事をこなし、晩御飯をつくることによって、腕を磨いた。
しかし、いくら挑戦しても、家内には勝てない。
おかげで、家内はらくらくと過せるようになった。時間のある日は文化教室にも通うようになった。
ストレス解消で楽しそうに生活をしているようだ。是が究極玩具のいきつくところと俺はわかった。
そういえば、世の奥さん連中は、透明なリングをつけているようにも見える。
あとで分かったのだが、奥さんがもぐらたたきを買った時は、何でもってストレス解消を
したいかインプットし、そのようになるよう相手を導くらしい。そして、みずからゲートキーパーとなり、
その課題を相手に課す。
俺は、はやく次の挑戦者が現れるのが、待ち遠しくなった。早く家事から開放されたい……。
とにかく彼女に勝たないと、毎晩俺のクローンが家内と………。
(終り)