ぴ〜教授のショートサスペンス あなたはこのfinalに耐えられるか!
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真っ白な部屋である。床には機械の配線、ケーブルが到る所むきだしの状態で、網の目のように
露出している。白い壁からも、なにやら線めいたものが、延びている。そんな部屋に飛んできた。
真中にPCが数台あった。網の目のような配線はすべて、このPC群に接続されている。
マスターはその内の1台に電源をいれた。やがて、PCは立ちあがり、認証要求を
してきた。マスターはポケットからハンカチのつつみを取りだし、そして彼の指をだした。
その指を左に、マスターの人差し指を右に同時にスキャンさせた。
PCが音声応答に変わった。「認識しました。パスワードを入力してください。」なんかコミカルな声である。
マスターは入力した。画面が変わった。前面の白壁に、PCと連動したプロジェクターから画面が投影された。
「やあ!5人揃ったんだね。私がここで君達と話ししてるということは、私は死んだということか。」
「その時の、第二フェーズだからね。見事に作動したというわけだ。」
「5人目はぴ〜教授だね。」ぴ〜教授は白壁に映し出された顔を見た。
「マスターじゃないですか!!」
「そう、私だよ。というより私の双子の兄貴さ。さっき、死んでいたのは私の兄貴なんだ。」
「私は、PCの中にいるが、生きてる状態とおなじだ。白壁が君達の脳波をキャッチし、それを解析して
PC処理をし、反応している。思考は、生きていた時の私とすべていっしょだ。すべてわかる。」
「さあ、そろそろ行こうか」っとPCのマスターが話した。
「ぴ〜教授、これからがあなたの能力の出番だ。」
”俺の能力って?なにもないぞ。女たらしと早食いぐらいしか。”と心の中で考えた。
それを、見透かしたようにPCがしゃべった。
「あるんだよ、君を含め5人の仲間には。マスターは同空間内のテレポテーション、イザベラは異空間への移動」
「 doolは記憶の読みだしだ。そして君は、サイバーポーション。もう一人はまだ合ってなかったな。
その時の楽しみに、黙っておこう。」
サイバーポーション?なんじゃそら、聞いたことないぞ。(*サーバーポーションというのはぴ〜教授の造語です)
「リンクサイトを通って、自分自信が入りこみ、HPの媒体と接触して、現実世界に現象を起こさせる。」
”訳がわからん?この人達ちょっとおかしんとちゃうやろか???”大阪弁で呟いていた。
「今から君は、サイバーポーションを使い小野小町に接触し、別の場所にいる、もう一人の仲間がいる場所に
小町をだしてほしい。小町が出たら、あとはその仲間が処理する。」
「マスター、サイトは?」「検索ソフトからはいればいい。」
マスターは私に、3D画像を見るときにつけるような眼鏡をかけさせた。
「いいですか!ぴ〜さん。この眼鏡は目のまえのPCと繋がっています。横のボタンを押すとあなたを電子分解し
あなたをHPの世界へトランスポートします。あなたに、サイバーポーションの力があればですが」
「なかに、入れたら。小野小町サイトを探してください。そして彼女に接触し、随心院の仲間のもとに出してください。
得意なはずですから。随心院にいる仲間がもう一人の仲間です。」
「随心院の仲間の名前は、ましらのこざるといいます。彼に会うように説得するのです。成功を祈ります。」
マスターは検索ソフトに”小野小町”と入れた。そして、検索ON!めちゃくちゃでてきた。
「さあ、お願いします。ぴ〜教授。」PCがしゃべった。
ぴ〜教授は、自分にそんな能力があるのか疑問に思いながらも、ボタンを押した。
きれいな光の虫がぴ〜教授の体をらせん状に巻き始めた。やがてそれは、光の筋となり
眼鏡のなかに吸いこまれていった。残されたのは、PCとつながった3D眼鏡だけ。
ぴ〜教授の姿は完全に消えた。
「なんとかいけたようだね。マスター!」「あぁ、あとはこのPCがハングしないことだけを祈るよ。」
「マスターがPCに目をやると、右隅に”時計くん”が現れていた。」(…つづく)