ぴ〜教授の華麗な生活 タバコをくゆらしながらゆっくりと回想録
■ 密室空間で自分を知る
エレベーターに乗った。なぜか一人である。何も考えることなく、ボヤーっとしていた。
なにがおこったのか、ぴ〜教授のプリっとしたお尻から”ボオォォオ〜ン”という爆音が
なった。”屁”がでたのである。誰もいない、よかった。一瞬安堵した気の緩みから
であろうか、まあ、出たものはしようがない。誰もいなかったのが、なにより。
こんな時、人がいると ”他の人は笑うに笑われない”状況になるからね。
それにしても、”臭い”。密室空間で出てしまうと、こうなるのか。
ほんとに”臭い”。自分の”屁”の匂いは こんなに臭いのか!!
これはもう地獄のくるしみか、あああ ほんとに”臭い”。
まてよ、まだ1階から2階への途中じゃないか。他階から人が入ってきたらどうするんだ。
目的地は4階。非常に長い時間が過ぎる。2階通過、”ほっ”。3階通過。”ほっ”。
う〜まずまずだ。後は1階を残すのみ。まあ、最後は降りるだけやから、いいんやけど。
でも、乗ってきたら、”あの人”屁”をしていったな”って思われるよなあ。
4階目的地到着。まだ”臭い”そうとうな”屁”である。乗って来る人がいないことを
祈りながらドアが開くのをまった。いなかった。”ほっ”と一安心。
そそくさと私はその場をたちさった。
長い時間であったが、自分の一部を知った時間でもあった。
ぴ〜教授は教訓として大学ノートにメモしていた。
密室で”屁”をすると自分の”屁”の匂いを再発見しある種の感動はするが、後始末に
心を使う。でも知っておく必要はある。