ぴ〜教授の華麗な生活 タバコをくゆらしながらゆっくりと回想録  


 密室空間で自分を知る 

エレベーターに乗った。なぜか一人である。何も考えることなく、ボヤーっとしていた。
なにがおこったのか、
ぴ〜教授のプリっとしたお尻から”ボオォォオ〜ン”という爆音が
なった。
”屁”がでたのである。誰もいない、よかった。一瞬安堵した気の緩みから
であろうか、まあ、出たものはしようがない。誰もいなかったのが、なにより。

こんな時、人がいると 
”他の人は笑うに笑われない”状況になるからね。
それにしても、
”臭い”。密室空間で出てしまうと、こうなるのか。
ほんとに
”臭い”。自分の”屁”の匂いは こんなに臭いのか!!

これはもう地獄のくるしみか、あああ ほんとに
”臭い”
まてよ、まだ1階から2階への途中じゃないか。他階から人が入ってきたらどうするんだ。
目的地は4階。非常に長い時間が過ぎる。2階通過、”ほっ”。3階通過。”ほっ”。
う〜まずまずだ。後は1階を残すのみ。まあ、最後は降りるだけやから、いいんやけど。

でも、乗ってきたら、
”あの人”屁”をしていったな”って思われるよなあ。
4階目的地到着。まだ
”臭い”そうとうな”屁”である。乗って来る人がいないことを
祈りながらドアが開くのをまった。いなかった。”ほっ”と一安心。

そそくさと私はその場をたちさった。
長い時間であったが、自分の一部を知った時間でもあった。

ぴ〜教授は教訓として大学ノートにメモしていた。


 
密室で”屁”をすると自分の”屁”の匂いを再発見しある種の感動はするが、後始末に
 心を使う。でも知っておく必要はある。

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