ぴ〜教授の華麗な生活 タバコをくゆらしながらゆっくりと回想録
■ 2003年1月1日
2003年も只その日がやってきたという感じで、明けた。羊歳を現すかのような、ゆったりとした
柔らかい感じのする1月1日である。去年は初詣に行ってないぴ〜教授。思い立ったが行動は早く、
もう自分の実家を出ていた。(家族は妻の実家に帰っていて、私は一人)
バス停でしばらくバスを待っていると、どこかで見覚えのあるおじさんがやってきた。
なんと、中学時代の同窓生である。実家に帰っているとこういうことがよくあるが、
しかし、今年最初に会う人物が同窓生とは!これまた、意外性があってぴ〜教授はおもしろがっていた。
この同窓生、新年に初めて会っているのに会った第一声がこうであった。
【だいぶ薄くなったなあ!】こういうやつなのである。
どこいくんや!初詣。へぇ、俺も初詣。お互いにひとりであったが、目的とする場所は違っていた。
【いっしょにいこか】とのどまででかかったが、そこはそこ、なにかあればまずいと思いやめておいた。
しばらくバスの中で話をしたあと、おたがいに別れた。
バスから電車に乗り換え、車窓から風景をぼんやりながめるぴ〜教授。
ふとあることに思いを巡らした。
《正月といえば昔は、子供たちが独楽を回したり、凧上げをしてあそんでいたが、子供はどこにも
いない。それに家に【旗(日の丸)】が出ていない。
昔はどこの家も祝日には日の丸を揚げていた。普段の祝日は揚げなくても、正月は揚げていた。
そんな光景はもうみあたらない。(だいたい日章旗はどこに行けば買えるんだろうか?)
今の子供たちが大きくなって、昔の正月を振り返ったとき、どういう光景が思い起こされるのであろうか
ゲームであそんだよな!とか。受験勉強でいそがしかったな!とかそんなことをいうのであろうか?
なんか、情緒がないよなあ。心が豊かじゃないよなあ。》
目的地の神社に着いた、奈良では超有名な天皇陛下の先祖神武天皇を祭ってある神社である。
人ごみはそんなに多くない。まあまあの人でかな。拝殿までなんなく行けた。賽銭受けも一番前まで
いけた。後ろから投げて、人にあてることもない。今年は娘が受験なので、一応お願いしておいた。
100円で。おみくじをひいてみよう。数あるおみくじ売り場で一番かわいい巫女さんのいる、ところを物色。
200円(紙1枚、ボッタクリやなあ、と内心思う)。
番号18番。おはこかいなあ、これは期待できるかも。【大吉】であった。大吉おみくじはたいせつにいつも
財布にしまっておく。(神社にくくって捨てるのはもったいない。福をすてるようで。何年か前の大吉もまだある。)
気分良く1月1日を迎えた、いい出だしである。しかし、今年は大殺界。
ぴ〜教授は、今年最初のメモを取った。
大殺界−大吉>0 まだ負が大きい。おとなしくすべし。
1/4 別のおみくじで 超吉 というのがでた。これで 大殺界−大吉−超吉=0 で平凡。
ひたすら信ずることに未来は明ける。