ぴ〜教授の華麗な生活 タバコをくゆらしながらゆっくりと回想録
■ シャンソン('04/05/23)
明かりが消える。そしてかすかな灯りが燈る。パリの古びた裏通りのカフェを思い出させるような空間の幕が開いた。
壁には、ロートレックのポスター、目を輝かせるフランス人形。
なんか、なつかしい。5年前に訪れたパリの光景が浮かぶ。
ここは、京都の河原町四条のシャンソンパブ 巴里野朗 小さなステージとピアノ。
SARAHさんが、歌う。シャンソンとはフランス語で”歌”という意味で、イタリアの”カンツオーネ”と一緒だそうだ。
その特徴はやはり、語りかけるように情緒豊かに、詩情的に歌い上げることだろう。
紺のドレスに身をつつんでいる。薔薇の刺繍が。
彼女としては3年目にして、はじめてのソロライブであったらしい。
聴きに来られている、人達はみなさん、SARAHさんを応援している方々である。
東京、埼玉、九州からもこのためだけに来られている。30人ぐらいであろうか。
私は、シャンソンを聴くのははじめてである。素人なりに聴いていて、やはりその謳う内容によって
情景が浮かび上がる、あるいは一体となる、これが最高ではないのだろうか。
2Hのステージはあっという間に終わった。16曲ぐらい謳われたであろうか。
ラ・メール、ブン、ベニスの…という3曲しか覚えていない。でも覚えているということは、なんかに共感したんだろうなあ。
メールは”海” ブンは”ドキ”とする気持ち。ベニス…は、ベニスに行ったことがあるので、情景が浮かんできたため、
覚えているのである。
ステージ終了後、打ち上げと称して、SARAHさんを交え、飲みにいった。気さくなかわいい方でした。
これからも応援しましょう。アカデミックな空間に戻れた1日でした。