山遊録7 名古屋岳(1610m) 8/16晴れ 8:07->12:25 14.4Km
GiveUp! まあ、撤退するのもかっこいい!なんて気取ったことを言ってはみたが、今日ほど
失敗したことはないし、山を侮ってはいけないとつくづく感じた。
今回は、名古屋岳を目差していたわけではなく、実は三津河落山を目差していた。それが何故?って
あろうことか道を間違えた。それも最初から!!
事の顛末はこうである。
朝5:45に自宅を出る。7:45には大台の駐車場に着いていた。既に6割の駐車状態。天気も状況、大台
久々の青空に出くわした。時間的にも余裕があり、三津河落山登頂後は、西大台を歩こうかと考えていた。
駐車場から川上辻へ。(ガイドブックにはこの名前があるが、現場にはない)まあ、でもここには違う道標
が立ててあるが、ここが入り口とわかる。『植生保護のため立ち入らないでください』という立て札と
共に、ロープが張ってある。『確か、こっちやけど入れないのか』と思い、別の歩道をあるく。こちらの歩道には
筏場の立て札があったので(ガイドブックにも筏場に出るとあったので)、こちらでもいけるんだと思い、進んだ。
しかし、まず目差す名古屋岳の道標がない。おかしいなと思いながらも、調子こいて1H歩行した。すでに5km
あるいている、1Hといえば、ガイドブックでは既に、三津河落山に到着している時間である。
おかしい、さすがにおかしい。ここで初めて地図を出した。(もっと早く確認すればよかった)。今歩いている
道は大台辻に向かう道であった。すでに三津河落山は過ぎている。参ったなあと思い、来た道を引き返した。
当然1H以上かかる(返しは登りのため)。10:30最初の入り口に着いた。
やはり、立ち入り禁止区域の道を通らないと行けないのだ。しかたなく、入った。既に10km歩いている。
なんのことはない、15分で名古屋岳に着いてしまった。はるか向こうに三津河落山の広々とした高原
が望める。『あそこか、よっし頑張ろう』と気合を入れ、次の如来月を目差した。ところがこの名古屋岳
からの次の道が見つからない。岩山のため道があってないような状況なのである。(後でわかったのだが
頂上より少し下に登山道があった)。それでもなんとか、道を割りだし、如来月に着いた。ここまではよかった。
そして、最後の山三津河落山を目差して歩いた。ここも道がわかりにくい。道標は全然ない。赤いテープ
だけが頼りである。
名古屋岳 | 名古屋岳山頂 | がらんどうの大木 |
もくもくと歩く。やっと山頂に着いた。『やっとついた、おいしいビールが飲める』と思い見上げたとき、
愕然とした。【猿の惑星最後のシーン】を彷彿とさせる、心理状態になった。なんと名古屋岳に戻って
来てしまっていた。信じられない!どこでどう間違えたのか、狐につままれたようである。
この時点で、足はもう疲れきっている。朝早い出発だったので、まだ時間はあったが、もう気力が消えうせた。
今日は、何があるかわからない。今日はもう登らない方がいい。と自分に言い聞かせて、下山した。
道を間違ったのも久しぶりで、もと来たところに戻るなんて、初めてのことである。山の恐ろしさを実感した。
地図をしっかり読む練習をしよう!!先入観は捨てよう!!
<こぼれ話し>今回も、よくわからん状況にであった。最初の間違った道(大台辻に向かう道)を歩いている
時、ロープを使って渡る崖があった。そこまで来た時、前に一人丁度渡っている男の人がいた。
(この人がいたので、道は間違いないとも思った)10mぐらいしか間は空いていない。
私もすぐ渡り、その人に追いつこうとした。しかし、なかなか追いつかない。わずか10mぐらいしか
空いてなかったのにと思いながら歩いていたのであるが、結局その男は忽然と消えうせてしまった。
また、霊にであったのか?ひょっとして、この霊が今日の原因か?
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