エピソードC社シリーズ4
"F氏との交遊録
その4"
『"き"のつく"きれいなもの"』の巻
以下は、だんご3兄弟で脚光をあびた"おかあさんといっしょ"で本当にあった実話である。
"F氏"は昭和56年頃、テレビで、当時生放送だったNHKの"おかあさんといっしょ"を見ていた。
子供たちがたくさん集まっている所に、いつものように中心に"歌のお姉さんと歌のお兄さん"も座っていた。
その間に小坊主のような小さな男の子がいた。名前を健ちゃんという。
横には、金魚ばちがあり、"きれいな金魚たち"がたくさん泳いでいた。
"歌のお姉さん"が男の子に次のようにたずねた。
『ねぇ、健ちゃん!
あたまに"き"のつく"きれいなもの"は何ですか』と金魚の方を向きながらニコニコと話しかけたのだった。
すると男の子は、とても明るく元気な声で『きんたま』と答えた。
予定が狂った"歌のお姉さん"は、パニック状態となり顔をひきつらせ、男の子をにらみつけつつ、大声でもう一度たずねた。
『健ちゃん!
そうじゃなくて、もっときれいなものは何ですか?』
間髪を入れず、男の子は、さらに大きな声でずばっと答えた。
『きれいなきんたま!!!』と。
とたんにテレビ画面がプツンと切れ、ザワザワと音がして真っ白になった。数秒後画面には『しばらくお待ちください』と表示され、そのまま30秒ほど経過した。
突然画面が元に戻った。ところが男の子がいなくなっており、男の子がいた場所には"くまのぬいぐるみ"がおいてあった。
"歌のお姉さん"の横に座っていた女の子がお姉さんに、
『ねぇお姉ちゃん、健ちゃんはどこにいったの?』とたずねた。
"歌のお姉さん"は平然として、何事もなかったかのように
『健ちゃんはクマさんになったのよ』と答えた。
ウワサでは、健ちゃんは、その後1週間幼稚園を休んだらしい。(自宅謹慎処分か?)
その間いかなる沙汰があったのかは明らかにされていない。
NHKでは、このことがきっかけとなって生放送を止め、録画が始まったと言われている。
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