エピソード16 記憶
人間の記憶はすばらしい。脳みその一番奥の深層の記憶域細胞に覚えこまれた項目は
なかなか記憶からは消えない。自分の名前や、住所、親兄弟の名前なんかがこの域に
通常覚えこまれいる。どうでもいいようなこと、例えば、昨日のおかずや、昨日見たこと
なんかは、一番表面の記憶域にはいり、すぐ消えていく。
一番下の深層域に覚えこませれば決して忘れない。それにはどうするか、覚えようとする
意志のもと反復することと、何かの印象の深いものと関連づけ覚えることであると思う。
記憶術講座をするつもりはない。現在40半ばになり、それでもなぜか忘れず覚えている
単語がある。それは、なにかというと。
<シェルパ>、<アンケセネーメン>、<パオ>、<ラスコーリニコフ>
の4単語である。これは、すべて昔なつかしアップダウンクイズの答えである。
すべて、印象により、深層記憶域に覚え込まれている。
何かわかりますか?