エピソード12 ごねる

関西人は、一般的に気が短い。統計的にも、いろんなパターンでよく、発表されている。
注文してから食べ物がでてくるまで、何分まで待てるか(いらつきはじめるか)?とか、
信号を渡り始めるタイミングは?とか、これらすべて、関西人(大阪人)がトップである。

職場の気の合う仲間同士で旅行に行った。みんな楽しい時間を、目いっぱい過ごしている。
昼時、めいめい好きなものを頼むことになった。たいがいこういうときは、早く食べたいから
だいたい、同じ物とか、定食を注文するもんである。まさに、そうゆうパターンになった。ところが
ひとり、違う物を頼んだ。「鍋焼きうどん」である。

みんなの物が続々といらつく前にでてくる。案の定、鍋焼きうどんは最後である。いらつきはじめ
だした。

G君:
「おーい、まだかいな!(>_<)」
店人「いますぐ、できますので」

鍋焼きうどんが出てきました。G君うれしそうに食べ始めます。”ずるずる”。
「あれ!!」

G君:
「おや!かしわがないやんけ!おいおい。すみませ〜ん。」
店人:「なにか?」
G君:
「なにか?と、違うで、かしわがはいってないやんけ!かしわを食いとて頼んでんのに!」
店人は、しどろもどろ、うろうろ、うろたえはじめた。
G君:
「もう、えぇ!」 捨て台詞である。

こういうことを、
ごねるという。このあと、御代はかしわ分まけて(100円)もらい、さらにかまぼこを
おまけにもらったが、G君不機嫌このうえなし。かしわ分まけさすのは、さすがに関西人。

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