エピソード10 すばらしい男−2−
給料のほとんどを、漫画、ゴルフ、専門誌、パソコンに注ぎ込む。それも中途半端な
もんではない。
漫画:すべての週間漫画を読む。専門誌:洋書を問わずすべて読む。これが彼の
知識の原点なのである。
ゴルフ:行きたいと思えば、1人でバックを担ぎ、海外へも飛ぶ。一人でゴルフのために
オーガスタまで行ってプレーもしている。そして、翌日はもう帰国。
パソコン:この分野の技術知識は群を抜いている。もちろんこれが彼の職務遂行の
場であるわけであるが。ラジオライフの盗聴特集やパスワード盗みのテクニックなんか
の時は、彼が裏の編集長でもしてるんとちがうのかと思うほどである。
こんな、暇と金があれば、抜けた歯を治したらいいと思うのであるが。
そう、彼は前歯が1本ぬけているのである。電車で口をあけて、寝ているすがたは、
思わず笑ってしまう。
彼はやさしい、私ら素人には素人なりにやさしく説明してくれる。よくできた人である。
だから、私の勤めている部の人たちは、彼の言葉、考えをおろそかにしない。絶対的な
信用を勝ち取っている。すばらしい男である。
彼と、マージャンをした、ぼろぼろに彼は負けた。まけてくれたのだろうか?
この世界ではまだ彼に勝てそうだ。
男、40手前、大手H社課長、独身、性格かわいい、体は一人前以上、頭脳明晰
歯が1本足らず。風呂に入らず、歯を磨かない。風貌を問わない人、誰かいい御相手いませんか!
決して、女性嫌いではありません。