U.A.Eアブロード3 野営地

  らくだ乗り場を15時ぐらいに引上げ、最初の野営(露営)地に向かった。
ここで夜の食事をする100人ぐらいは野営できるだろうか、大変広い。我々が着いた頃は
5Groupぐらいであったろうか、この人数にしては余裕の広さである。食事ができあがったら
自由に取って食べていいらしい。羊の肉や、ナンを焼くいい匂いがする。果物もいっぱい、
ナツメグの干したようなものもある。しばらくして、”ナン”が焼けた、日本の”ナン”と違って、本場の
”ナン”という感じで、おいしい。事前にこの野営地に来る人数分を、用意して準備しているのであろう。
ここまでは、平穏でのどかで、砂漠のいい夜を満喫できる思いでいっぱいであった。

この思いを断ち切る車の団体が20台ほど入ってきた。

なんだなんだなんなんだ!

若い男性の団体が降りて来た途中すれ違った団体である。80人はいるか?あっというまに
野営地の静寂はにぎやかなカーニバルにかわった。我々が陣取って、食事をしているテントにも
やってきた。若い連中である。ここで
K氏の出番。流暢な英語を駆使し会話がはじまった。

おまえらはなにものなんだ!どこから来たんや!どこの国のものぞ!とすごみました。 
彼らが答えるには。
僕らは、アメリカの海兵隊です。日本の横須賀港から来て、今日は休暇なんです。
彼らは、横須賀に停泊していたエンタープライズの海兵隊員で、アラブ危機に就航し、ドバイに
停泊していたのです。開放感に浸っているらしい。(そう言えば、日本ではそんなニュースが流れて
いた記憶がある)

日本から来たというだけで、なにやら同じ物を共有している感じがするもんである。
びゅ〜ん、何やら発生した、砂嵐である。またたくまに、テントの中に乱入、食事は砂に埋もれた。
”ナン” についた砂をはらって口にいれても、口の中はざらざら、食べられたもんじゃない。
これが砂漠の食事なんだ。とぶつぶつ言いながらも、食事が終った。
やがて、神秘的な砂漠の夜がやってくる。星がきれいだ。


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