明治時代の遊び2
<あそび>
『ふるさと絵ばなし-仙北偏-(作者:平野長一郎)』より
第二弾は、雪すべりアラカルト。西日本では、基本的にこの手の遊びは発達しません。
なんせ、雪がないのですから。
1 | 竹ぞうり | ぞうりに竹を二つに割って結びつけて、それにワラを編んだ「つまご」というものを かけて、ばたばた駈けては、惰性をつけてすべる。 その後、下駄に竹をつけたり、金属を打ったりした時代から、スケートのように 三角形の下駄に金具を打った「どっこ」というものに変化し、今では靴につける本式の スケートになった。 スケートのルーツかも。。 |
2 | ケチジリ | 屋根よりも高く積もった雪の山をすべる。 最初は、箱橇(そり)や小さい橇ッこや米俵のふたである桟俵ですべっているが、 だんだんとめんどうくさくなってくると、きもののまますべる。「デダチ」(今のズボンのかわり) の藍が落ちて、雪が藍色に染まる。 これは尻(けっち)ですべるから「ケチジリ」という。 ようするに尻でそのまますべることやね。 |