ぺこ回し(将棋) (03.03.30)

<あそびかた>

    ・人数:2〜4人

    ・遊び方:将棋駒を使った遊びです。
          歩->香車->桂馬->---------->王将と駒を順じ
          出世させて行き、最後に早く王将になった人が勝ちとなる
          ゲーム。
          ルールは参加者同士でいろいろと変えることもある。
          【ぺこ】とは、関西で 歩 のことを指し、これを回すのでぺこ回しという。
          地方によっていろいろと この遊びは名前が変わると思います。
          みなさん、また教えてください。ちなみに、現在の情報ではこんなんあります。
          どこか判るかな?

全国の名前 ひょこまわし ひよこまわし きんころがし ぺこまわし へこまわし
いろんな言い方
ありますぞ
ちょべまわし 歩回り まわり将棋 ぺこまわり 金振り

     

図1 図2 図3

 (1) 「歩」を4隅に置きます(図1)。順番を決めます。(ジャンケンでもなんでもいいです)
 (2)
「金駒」を4枚別に取っておきます。(金駒は、桝目をすすめる数をきめるダイスの役目をします。)
 (3) 今 @の歩駒の順番とします。
 (4) 金駒4枚を、@の駒の人が、盤上に投げます。図2のようになったとします。
     この時、面(金の文字)がでている、
金の数を数えます。今、図では2枚です。
     よって、@の人は、図2のように
2駒動きます。
 (5) 駒は、4隅に丁度、到達した時、駒の昇級ができます。
「歩」=>「香」=>「桂馬」
     順番に昇級するわけです。
 (6) 次、Aの人が
金駒を投げました。金駒は1枚が横向きに立ちましたで囲んでいる状態)
     この時、横向きに立った金駒は
「5」と数えます。よってこの場合は、8駒進みます。
     いきなり、隅に到達しました。よって、
「歩」から「香車」に昇級します。
     このゲームを勝つには、駒を8の倍数に出していけば早く勝てるのがわかりますね。
 (7) 金駒の数え方を下記に、まとめておきます。

金駒の数え方

@ A B C D
金裏=>0 金表=>1 金横=>5 金縦=>10 金斜=>昇級


    それぞれの、駒の状態でもって数を計算します。4枚とも横を向いたら 4×5=20駒
    4枚とも縦なら 4×10=40 ですね。1枚が縦、1枚が横、残り2枚が金表なら
    10+5+2=17となるわけです。
    
Dの状態は、特殊で我々はこれを「せんこ立ち」と言って、動かずにいきなり王将に昇級できます。
    (【せんこ立ち】とは、【線香立ち】か【千個立ち】その由来は知りません)


    また、
すべて金が裏向きになる場合があります。この場合はゼロではなくて、10とします。
    よって、進める駒の数のパターンは

        1,2,3,4,5,6,7,8,10,11,12,13,15,16,17,20,21,22,25,
        26,30,31、35,40,いきなり昇級

図4

 この場合は、金が縦に立ち
 残り3枚が表なので、13駒@の
 駒は進むことになるわけです。
図5 【殺し】

 Aの歩駒は1回転して、内側に入り
 休み。復活するまで、動けません。。


 
特別ルール

  (1) 【殺し】:自分の駒が、位の高い駒に抜かされた時、自分の駒は殺され、駒が内側に1回転して
     死んだ状態になり、復活するまでゲームを休みになります。
       図5の場合、@が「歩」ではなく「銀」であった時、Aの「歩」駒は、自分より大きい駒に抜かされた
       ことになり、内側に一回転して、休みとなります。(復活できるまで、ゲームに参加できません)

図6 【復活】 図7 【ばば】 図8 【やいと】


  (2) 
【復活】:再度、自分より上位の駒が通過した時、復活できます。(図6)

  (3) 
【ばば】:投げた金駒の状態が、一枚でも重なった時、【ばば】と言い、カウントはゼロです。
      (ローカルルールでは、その分、バックするところもあります。)(図7)
  (4) 
【桂馬の倍飛び】:桂馬だけは、馬ということで、出た目の数の倍の数を飛びます。
      2なら4、8なら16というように。

  (5) 
【やいと】:死んでいる駒(1回転して内側にはいっている状態)の桝目に、再度自分より上級の駒が、止まった
      時は、さらに1回転して、もう一回奥へ、駒が動きます。よって、この駒は2回復活しなければ、ゲームに参加できない。
      状態になります。これを、
【やいと】と言います。(図8)

図9 死神
@の銀が中へ、
Aの歩が外へ
図10 なかよしこよし
銀と歩がなかよく、7つ前進
図11 戦争
銀と歩が向かい合って
戦争開始


  (6) 
【死神】:死んでいる駒の桝目の、反対側の桝目に他の駒が止まった時、止まった駒は、中へ1回転し、
      死んでる駒は、外へ1回転して、戻ります。この時、1回転でもとの外枠へ戻れば、ゲームに参加できますが、
      2回死んでいるときは、1桝戻るだけで、まだゲームに参加できる状態にはなりません。(図9)

  (7) 
【なかよしこよし】:止まっている桝に既に違う駒があった時、同じ桝にまず入ることになります。次に、2つの
      駒は、【なかよしこよし】と言いながら、駒を7桝(なかよしこよし)分、更に進みます。(図10)

  (8) 
【戦争】:駒が止まった位置の丁度反対側の桝目に、違う駒があった時、【戦争】状態になります。
      お互いに、駒の向きを対戦モード(縦向き)にし、金駒を振って、出た目の数を進んで、早くもとの位置に戻って
      来た方が勝ちとなります。勝てば、勝者は1ランクアップ、負けた方は、1ランクダウンとなります。(図11)

図12 【ぷっすんきゅう】
@の歩が13を出して前進。
B銀の後ろのAの位置にくる。
銀と歩がぷっすんきゅうを起こし、
銀は1つ前進、歩は1つ交替。
歩はバックで角の入ったので、【と】に降格。



  (9) 
【ぷっすんきゅう】:駒を進めて、止まった位置が他の駒のすぐ後ろに、なった時。【ぷっすんきゅう】という
      アクションが起こります。前からある他の駒は、1つ進み、自分の駒は1つ下がります。
      この時偶然にも他の駒が角に入れば、1ランクアップになりますし、下がった自分の駒が、角にはいれば、
      1ランク下がります。(図12)
      (ローカルルール:この時桂馬は偶数動くというところもあるし、1つというところもあります。1つ動くところは
       桂馬としては致命的で、もう一度【ぷっすんきゅう】で1つずれないと、永久に角には入れなくなります。桂馬は
       偶数倍で動きますから)

  (10) 
【おんぶ】:王将になってから更にゲームを続ける場合があります。王将の次は歩をおんぶして、回ります。

  (11) 
【歩の降格】:歩が降格する場合は、次に【と】=>【横向き】=>【縦向き】=>【せんこ立ち】となり、この次は
       ゲームの負けです。


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